アズミノイロ《安曇野彩》 こどもの日

   ５月にはいってからの安曇野は半袖が似合う夏の暖かさ。車を運転していても薄着の方達を沢山みかけます。

   「朝が好きになる街 安曇野」この詞にピッタリな、太陽が清々しくこんなにも気持ちのたかぶる日はなにをしようかな？

   チャプチャプという水。ゆっくりと流れる雲。偶然聞こえたいつもは迷惑に思っている飛行機の音。

　浴室の窓を開け、微温湯に寝転びながらキレイな碧い空を眺めます。

　鯉のぼりのように自由にとはいきませんが、お風呂の中から空を見上げると、お水の浮力に加わって空を泳いでいるかの様な気分になれます。

昼間からこんな贅沢を味わえるのはおウチ時間を楽しめる今だからこそ。

  安曇野では昔、《端午の節句》をひとつき遅れの6月5日に行っていたそうです。最近では全国と同じ5月5日に行われる事が多いように思いますが、昔からの名残でしょうか、安曇野では5月5日から6月5日のひとつき程、鯉のぼりが飾られます。

   安曇野市にある「国営アルプスあづみの公園」も５月５日の《こどもの日》には無料開放され、例年沢山の人達で賑わいます。ですが、残念ながら今年は閉園中。

   安曇野の空にはいたるところで、鯉のぼりが生き生きと泳いでいます。碧空が本当にキレイで川を泳いでいるかの様です。瞳を閉じ、両手を広げ、北アルプスの残雪を背景に五月晴れの安曇野の空を堪能しています。

   空気を吸える贅沢さ。外の空気が恋しくなったらつかの間のお散歩です。