アズミノイロ《安曇野彩》 朝

   だんだんと光をとり戻す東空は、夜の間に冷やされた大気が透明なまでに澄んでいて、地表にまで光が真っ直ぐに降り、太陽に照らされた空気が光輝いているようです。空に浮かぶ雲を美しい曙色へと染めていきます。

    どこにいても太陽との距離感はおんなじはずなのに、ここ安曇野は太陽と大地の距離が違います。太陽とココロの距離が近いのでしょうか。ちょっとした散歩や朝カーテンを開けた瞬間に感じる太陽との会話。空全体で朝を感じさせてくれます。夕日とは違う。これから１日がはじまる元気いっぱいの太陽が私たちの背中をおしてくれているかのようです。

   完全に太陽が昇りきった朝も好きですが、太陽が顔を出す前の空も、余計なものなど何もいらない、月と太陽が共存する透明な安曇野が好きです。

   冬はもちろん夏の朝も空気がひんやりと純粋で、ゆっくりと布団の中で過ごすにはもったいないと思える素直さがあります。

  安曇野で聴く鳥たちの鳴き声。カッコウ、うぐいす、メジロ、ヒヨドリ、すずめ、ツバメ、セキレイ、たくさんの鳥の爽やかな鳴き声が好きです。朝の散歩には色々な鳥たちのお喋りが聞こえてきます。今日一日の計画を家族みんなで立てているのでしょうか。