アズミノイロ《安曇野彩》 花嵐

    田んぼに水が張られ、元気な南風に、心地いい光が溢れる「ハルウララ」という言葉がまさにぴったりな安曇野らしい春を迎えています。深い呼吸がとても気持ちいいです。

    安曇野の東側にある光城山のサクラは麓から頂上付近まで繋がりました。今がサクラの見頃、安曇野のサクラの名所です。

    同じ安曇野平でも高低差によってサクラの見頃がかわります。光城山のようなちょっと小高い山まで足を延ばすと、時間差で咲くサクラが楽しめます。これも安曇野の素晴らしさのひとつです。

   いつもなら暖かくなっている時季なのに、今年の春は肌寒い日が多いせいか、空気が澄みきって安曇野から眺めるアルプスが美しく感じられます。

　そして不思議なことに、平地でもサクラが散ることをためらっているよう。今年の春はのんびり屋さんです。ゆっくりとしっかりと季節をカラダで感じています。もしかしたら、これが本来の安曇野の季節の流れだったのかもしれません。

   満開に咲き誇るサクラも好きですが、散りゆくサクラもどこか儚げで切なさげで、いっせいに散るその姿がどこか懐かしくココロの奥を刺激します。

   安曇野の季節の《色あそび》はまだはじまったばかりです。

サクラが空に描くココロの形。。

春から最後のご褒美をいただきました。